2016/03/23 NV200 車中泊仕様 その2(サブバッテリーシステム)

 2016/2月末の"NV200 車中泊仕様 その1(サンシェード)"に引き続き、その2(サブバッテリーシステム)が完成しました。
 道具から入る傾向が強いからなんでしょうが、車中泊とは言え、スマホ・コンデジ・デジイチ・GPSロガー等、様々なガジェット類への充電は必須です。
 それと、TVの視聴、ヘアードライヤーの使用等も出来れば便利です。特に女性の場合、いろんなお風呂に飛び込んだあとで、髪をセットするにはヘアードライヤーがあると嬉しいでしょう。
 これらを実現する為には、現在NV200に装備しているバッテリー[55B24L 45AH(20HR容量)](メインバッテリー)だけでは不可能です。下手をすると、翌朝NV200のエンジンがかからないという事態になりかねません。
 そこで、サブバッテリーを装備する作戦を思いつき、この冬の間、ネットで情報取集し、サブバッテリーシステムの装備をDIYしてきた次第です。
[設置場所の検討]

 ただでさえ余裕のないNV200の荷室を犠牲にしたくないので、設置場所は考えるまでも無く、運転席と助手席の間です。

 センターコンソールを外してしまえば、W:200/D:500/H:450くらいの空間なら設置スペースとして使えそうです。
[予算]
 胆嚢摘出手術が決まって、生命保険から各種給付金がおりるので、強気に10万円を予算として設定しました。
 石がたまった胆嚢を売って、サブバッテリーシステムを入手します
[インバーターの選択]
 車中泊で想定するAC機器は、
  • デジイチのバッテリー充電器
  • ヘアードライヤー
  • eneloop充電器
 この中で、大電力が必要なのは、ヘアードライヤーです。自宅のヘアードライヤーの容量を見てみると、1200Wでした。
 これでは、1500Wクラスのインバーターが必要になってしまいます。そこで、も少しEcoなドライヤーは無いのか調べてみると、750Wのものがありました。
 このドライヤーであれば、1000Wクラスのインバーターで効率80%を想定しても大丈夫です。
 その他の充電器などは、100Wも必要ないくらいなので、インバーターの容量としては1000Wクラスに決定です。
 後は、正弦波タイプにするか疑似正弦波タイプかですが、ヘアードライヤーを安心して使う為には、やっぱり正弦波タイプでしょ。
 正弦波で1000Wクラスとなると、相当お高いです。6~8万円くらいします。
 高いなぁ~と思いながら、ヤフオク!を覗いたり、ググってみたりしていると、COTEK製正弦波インバーター1000Wが、アウトレット品で、3万円台で出てました。
 ワンゲインというお店でです。アウトレットの内容が気になったものの、さっそく、買いです。
[バッテリーの選択]
 バッテリーには以下の3種類があるようです。
ディープサイクルバッテリー 繰り返しの充放電に強く、完全放電近くまで使うことを前提に作られたバッテリーです
スターティングバッテリー 始動時のスターターを回すために、短時間にたくさんの電流を供給することを目的に作られているバッテリーです。
セミサイクルバッテリー ディープサイクルバッテリーとしても、スターティングバッテリーとしても 使用できるバッテリーです。
 今回のサブバッテリー用途に一番適しているのは、ディープサイクルバッテリーなんですが、ここは、コストパフォーマンスを重視して、セミサイクルバッテリーをチョイスしました。

 SMF27MS-730(105Ah)で、750Wのヘアードライヤーならば、約1H運転できます。バッテリーはSMF27MS-730(105Ah)にしました。

 (105(Ah)×12(V)×0.6(充放電係数))/750 = 1.008 ≒ 1(H)
 ワンゲインには、SMF27MS-730(105Ah)と全自動充電器(BP-1210)のセット商品で、\25,920で出てたので、これを購入する事にしました。
[走行充電器の選択]
 走行中NV200のオルタネータで発電した電力は、プラグの点火やその他の電装品に供給され、余った電力がメインバッテリーに蓄電されます。そして、エンジン始動時、メインバッテリーの電力でセルモーターを回します。
 走行充電とは、メインバッテリーに満充電したあとの余剰電力で、サブバッテリーを充電するものです。
 これは、ワンゲインでお薦めの、走行充電器 SBC-001B(New-Era製)を選択しました。ACC連動で使用すると、メインバッテリーが12.5V以上になるとサブバッテリーへの充電を開始し、12V以下になると充電を停止します。
[サブバッテリーラックについて]

 当初は、NV200のセンターコンソールを外して、こんなラックを設置して、このラックにサブバッテリー、各種充電器などを搭載する予定でした。

 実際にラックが届き、取り付け方をほぼ決めた頃に、サブバッテリーが届きました。サブバッテリー重量が22Kg、ラックの耐荷重が30Kg/棚だったので、余裕がある筈だったのですが、サブバッテリーの22Kgを持った瞬間、このラックでは耐えられないと思いました。走行時の振動、加減速にこのラックが耐えられるわけが無いと気付きました。
 そこで、浮上したのがLアングルを使ったオリジナルラック作りです。
 ディスクグラインダーと”金の卵”大活躍です。ほぼ現物合わせで製作しました。要らなくなったラックは女房にプレゼントしました。

 このサブバッテリーラックは、下半分(DCセクション)と上半分(ACセクション)に分割出来ます。DCセクションには、サブバッテリー、全自動充電器、走行充電器、端子台、シガーソケットを搭載してあります。ACセクションには、正弦波インバーターを搭載しました。

 DCセクションには、エンジンルーム内のメインバッテリーからのケーブルを接続する必要が有り、車内にケーブルを入れる事が出来るのか不安でしたが、ゴムキャップみたいなものの隙間に突っ込むと、すんなり車内に入っていきました。

[HDDカーナビステーション]
 "TVの視聴"で思いついたのが、NV200に搭載している"HDDカーナビステーション CN-H500D(Panasonic製)"です。これをサブバッテリーの電力で稼働出来れば、TVは勿論、DVD、ラジオ、音楽、ナビまで活用可能となります。
 いろいろ調べたところ、カーナビに供給されているメインバッテリーからの"ACC電源"と"常時電源(B+)"を、サブバッテリーからの電力に切り替えてやれば良いと判りました。トグルスイッチ(×1)とパワーリレー[5極](×2)で配線してやりました。成功です。

NV200のエンジンキーが抜けてても、このトグルスイッチをONしてやれば、"HDDカーナビステーション CN-H500D"が稼働します。

 本日(3/23)、注文してあった"アクリルプレート(ダークグレー)"が納品されました。
 これで完成です。私にとっては、かなりハードなDIYでしたが、問題はこのサブバッテリーシステムがどれだけ効果を発揮するかです。楽しみです。
 尚、使用部品、回路図詳細は、本HPの左サイドメニューよりご覧いただけます。
 "ライブラリ"-"NV200 サブバッテリー装備回路図 "
 "ライブラリ"-"NV200カスタマイズ管理表"

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